鍼は痛い?怖い?

「鍼は痛そう」「なんとなく怖い」と感じる方は少なくありません。ですが、そのイメージの多くは、注射針や蜂の針などの記憶から生まれていることがほとんどです。実際の当院で使う鍼は、顔や体に強い刺激を与えるためのものではなく、やさしく刺激するために作られた非常に細い鍼です。このページでは、鍼が怖いと感じる理由、注射や画鋲との違い、鍼の細さ、インスリン注射針との比較を通して、初めての方にもわかりやすくご説明します。

鍼は痛い?怖い?

1

「針」と聞くと注射針、画鋲、縫い針などを思いくかべると思いますが、当院で使用する「鍼」はその3分の1ほどです。

また、蚊の先端に近い細さの鍼もご用意していますので、お客様に合わせて鍼を使用していますのでご安心ください。 

また、当院で使用する鍼はすべて個包装の使い捨ての鍼を使用し感染の心配はございません。

さらに、当院独自のオリジナルの鍼の刺し方によって痛みを大幅に軽減しています。

実際に、1歳の赤ちゃんにも鍼を行い、平気だった様子を写真でご紹介していますので、初めての方や痛みに敏感な方も安心して施術を受けていただけます。


①「蜂の針」と「治療の鍼」はまったくの別物です

2

ご質問いただき、誠にありがとうございます。

お客様からいただく「鍼(はり)の治療って、蜂に刺されるみたいに痛いのではないか」というご不安、とてもよく分かります。体に針を刺すとなれば、怖いと感じるのは当然のことですよね。

結論から申し上げますと、当院の鍼治療は、蜂に刺されるような痛みはございませんので、どうかご安心ください。

「刺す」という言葉は同じですが、実は「蜂の針」と「当院で使う治療用の鍼」は、作られている目的も、形もまったく違うものなのです。イメージしていただきやすいように、少し科学的な視点も交えながら、その違いを優しくご説明させていただきますね。

はじめに〜痛みの感じ方について〜

「太いから痛い、細いから痛くない」と単純に思われがちですが、実は痛みというのはとても複雑です。

最新の研究でも、単純な太さだけでなく「先端の形」「表面の滑らかさ」「返しの有無」などが痛みに大きく関わることが分かっています。当院の極細の鍼は、シリコンコーティングなどを含め、そうした機械的な刺激をできる限り減らす工夫が詰まっています。

「蜂の針は、毒を入れるためのザラザラした攻撃の針」

「当院の鍼は、極細でツルツルな、体を治すための針」

このようにまったくの別物ですので、どうぞリラックスして治療をお受けいただければ幸いです。ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にお声掛けください。

1. 蜂の針は「相手を攻撃するため」の仕組みです

蜂の針は、巣や自分を守るための「強力な武器」として進化してきました。そのため、相手にしっかりとダメージを与えるための4つの特徴があります。

  • 抜けにくい「返し(釣り針のような引っかかり)」
    蜂の針には逆向きのギザギザがついていて、一度皮膚に入ると引っかかって抜けにくい構造になっています。これが皮膚や組織を傷つけ、痛みを増やします。

  • 表面がザラザラしている
    顕微鏡で見ると、蜂の針の表面はノコギリのように細かい凹凸があります。滑らかではないため、刺さるときに大きな摩擦が起きてしまいます。

  • 「毒」が入っている
    蜂の針の中心には、毒を通すための細い管(約0.04ミリ)があります。刺されたときの物理的な痛みだけでなく、この「毒」が神経を刺激して炎症を起こすため、激しい痛みや腫れにつながります。

  • 自動で深く刺さっていく
    蜂から針が離れたあとも、針の根元が勝手に動いて深く食い込み、毒を入れ続けるという厄介な仕組みを持っています。

2. 当院の治療用の鍼は「体を治すため」の優しい設計です

一方で、私たちが治療で使っている鍼は、体への負担を極限まで減らし、安全に治療を行うために精密に作られた医療器具です。

  • 髪の毛のように細い
    当院で使用している鍼は、太さが 0.12ミリ〜0.25ミリ ほどしかありません。蜂の針とは違い、全体が均一でとても細いのが特徴です。

  • 摩擦をなくす「シリコンコーティング」と滑らかな表面
    蜂の針のようなザラザラやノコギリ状の形は一切ありません。高い技術で作られた金属の表面はとても滑らかな上に、目に見えないほど薄い医療用の「シリコン」でコーティングされています。これにより摩擦が極限まで減り、皮膚をスッと優しく通り抜けるように工夫されています。

  • 「返し」がない
    真っ直ぐでツルツルな形をしているため、組織に引っかかることなく、安全に優しく抜くことができます。

  • 薬や毒は絶対に入れない
    治療用の鍼は、注射針のような空洞ではなく、中身の詰まった細い医療用のステンレスの線です。毒や薬液を入れることはありませんので、化学的な刺激や炎症による痛みは起こりません。

参考文献

  • Biomechanics of the piercing mechanics of the honey bee stinger. (Nature Scientific Reports, 2018)

  • Ramirez-Esquivel F., Ravi S., Functional anatomy of the worker honeybee stinger (Apis mellifera). (iScience / PMC, 2023)

  • Research on the autonomous venom delivery mechanism and structural components of bee stings. (ScienceDirect)

  • Study on the relationship between needle diameter (0.25 mm, 0.5 mm, 0.9 mm) and average pain in dry needling for chronic myofascial pain. (PMC)

  • Double-blind study on the insertion resistance, patient perception, and sensory quality of acupuncture needles (0.14 - 0.20 mm). (PMC)


②「鍼(はり)」は注射や画鋲とは違うの?

3

「鍼(はり)の治療って、注射みたいに痛いんですか?」

「縫い針や画鋲みたいなものが刺さると思うと、怖いです……」

初めて鍼治療を受けられるお客様から、このようなご不安の声をいただくことがよくあります。「針」と聞けば、病院の予防注射や、チクッとする画鋲などを思い浮かべるのが普通ですから、怖く感じてしまうのは当然のことですよね。

 結論から申し上げますと、当院の治療で使う鍼は、皆さんが想像する「針」とはまったくの別物ですので、どうかご安心ください。

実は、痛みの違いは「太さ」だけではありません。それぞれの針が「何のために作られたか(設計の目的)」が大きく違うのです。イメージしていただきやすいように、少し科学的な視点も交えながら優しくご説明させていただきますね。

はじめに

一言で表すなら、それぞれの針はこう違います。

  • 注射針は「切って通路を作り、薬を入れる針」

  • 縫い針は「布を貫いて、糸を通す針」

  • 画鋲は「硬いものに固定する針」

  • 当院の鍼は「組織を傷つけず、体を優しく刺激する針」

治療用の鍼は、皆さんが想像する痛い針とは目的も構造もまったく違います。「思ったより全然痛くなかった」とおっしゃる方がほとんどですので、どうぞリラックスして治療をお受けいただければ幸いです。ご不安なことがあれば、いつでもお声掛けください。

1. 太さはどれくらい違うの?

まずは、身近な針と治療用の鍼の「太さ」を比べてみましょう。

  • 治療用の鍼:約 0.12〜0.25 mm

  • 手縫い針:約 0.46〜0.89 mm

  • 予防注射の針(筋肉注射):約 0.50〜0.70 mm

  • ミシン針:約 0.60〜1.20 mm

このように、治療用の鍼は他の針と比べて圧倒的に細く、髪の毛ほどの太さしかありません。しかし、痛くない理由は細さだけではないのです。

2. それぞれの針の「目的」と「痛みの理由」

同じ「刺す」という言葉を使っても、それぞれの針には違う役割があります。

・注射針は「通路を作って、液体を入れる」針

注射の目的は、ワクチンやお薬を筋肉などの決まった場所にしっかり届けることです。そのため、針の中はストローのように空洞になっています。

 また、皮膚をスムーズに通り抜けるために、先端がメスのようにスパッと「切り開く」形(ベベル形状)に設計されています。組織を切り開き、さらにお薬という「液体」が押し込まれて組織が膨らむため、どうしても痛みを感じやすくなります。

・縫い針や画鋲は「布や紙を貫く・固定する」針

これらはそもそも、人間の体に対して優しく作られてはいません。丈夫な布を貫いたり、コルクボードに固定したりするためのものなので、表面の摩擦も大きく、人の皮膚に刺されば組織を傷つけて強い痛みを感じてしまいます。

・治療の鍼は「体を優しく刺激する」針

一方で、当院で使っている鍼は、お薬を入れるためのものではありません。そのため、ストロー状ではなく、中身の詰まった極細の医療用のステンレス線(実芯)で作られています。

先端もメスのように切り裂く形ではなく、組織を「優しくかき分ける」ような丸みを帯びた形をしています。さらに、表面には摩擦を極限まで減らす加工が施されており、皮膚をスッと滑らかに通り抜けるため、組織を傷つけず痛みを最小限に抑えることができるのです。

3. 「痛くない」ための工夫は他にもあります

治療の鍼には、痛みを感じさせないための特別な工夫がもう一つあります。それは「ガイドチューブ(鍼管)」の存在です。

鍼を打つ際、まずは細い筒(チューブ)を皮膚にあて、トントンと軽く叩く事でその筒を通って鍼が入ります。人間の感覚は不思議なもので、周囲の皮膚に筒の優しい圧力がかかっていると、中心の鍼が刺さる「チクッ」という感覚をごまかして感じにくくしてくれるのです。

参考文献

  • Cochrane review on vaccine injection pain. (Cochrane)

  • Epidemiology and Prevention of Vaccine-Preventable Diseases, Pink Book. (CDC)

  • Hand sewing needles specifications. (Clover Needlecraft, Inc.)

  • Needle tip sharpness and lubrication on patient acceptability. (PMC)

  • Study on the relationship between needle insertion resistance, bevel shape, roughness, lubrication, and outer diameter. (PMC)

  • Typical Japanese acupuncture needle diameters (0.16–0.18 mm), insertion depth, and guide tube usage. (PMC)

  • Double-blind placebo needle study on the sensory quality of acupuncture and touch stimulation. (PMC)

  • Animal study on surface roughness, needle grasp, and biological response in acupuncture. (PMC)

  • Pushpins and thumb tacks specifications. (aslegal.com)


③蚊の針と同じくらい細いの?

4

「刺されても痛くない針」と聞くと、多くの方が「蚊の針」をイメージされるのではないでしょうか。いつの間にか血を吸われていて、刺された瞬間はまったく気づかないことも多いですよね。

「治療の鍼(はり)も、蚊みたいに細くて痛くないなら安心だけれど、蚊みたいに後から赤く腫れてかゆくなるのは嫌だな……」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

結論から申し上げますと、当院の鍼は、蚊の針に近いくらい極細で痛みが少ない設計ですが、蚊のように「かゆみを発生させる液体」を入れることは絶対にありませんので、どうかご安心ください。

スッとイメージしていただけるように、蚊の針と当院の鍼の違いを、少し科学的な視点からご説明させていただきますね。

さらに、蚊の針は1本のツルツルした針ではなく、顕微鏡で見ると6本の極細のパーツが束になっており、ノコギリのようなギザギザの刃を細かく振動(1秒間に約30回)させながら、皮膚の細胞を切り裂くように進んでいきます。

つまり、蚊の針は「ギザギザの刃で皮膚を切り進みながら、痛み止めの唾液を入れている」のです。刺された瞬間は痛くありませんが、この注入された唾液(液体)がアレルギー反応を起こすため、後から強い「かゆみ」や「腫れ」が発生してしまいます。

はじめに

「当院の鍼は、蚊の針に近いくらいの極細サイズです。蚊に刺された時のように痛みをほとんど感じませんが、蚊と違って『かゆくなる液体』を入れることはなく、表面もツルツルで清潔です。」

刺される時の痛みがほとんどなく、刺された後のかゆみも無いのが、現代の医療用として作られた鍼の素晴らしいところです。どうぞ、リラックスして安心してお受けくださいね。 

蚊に刺されると痛くないけれど、かゆくなる理由

蚊が皮膚に止まって針を刺すとき、私たちが痛みを感じにくいのは「ただ細いから」だけではありません。そこには、大きく3つの理由と仕組みがあります。

1.「痛み止め」の成分が入った唾液を入れるから

蚊の針からは、「痛みを感じなくさせる麻酔のような成分」を含んだ唾液が注入されています。そのため、刺された瞬間に気づきにくくなっています。

2.6本の針を、ノコギリのように細かく振動させているから

蚊の針は1本のツルツルした針ではありません。顕微鏡で見ると6本の極細のパーツが束になっており、ノコギリのようなギザギザの刃を細かく振動(1秒間に約30回)させながら、皮膚の細胞を切り裂くように進んでいきます。

3.後から「かゆみ」が出るのは、唾液へのアレルギー反応

つまり、蚊は「ギザギザの刃で皮膚を切り進みながら、痛み止めの唾液を入れている」のです。刺された瞬間は痛くありませんが、この注入された唾液(液体)に対して体がアレルギー反応を起こすため、後から強い「かゆみ」や「腫れ」が発生してしまいます。

当院の鍼が「痛くなくて、かゆくもならない」安心の理由

一方で、私たちが治療で使っている鍼は、蚊とはまったく違う「人に優しい設計」になっています。

1.太さは蚊の針に近い「極細サイズ」です

蚊が実際に皮膚に刺し入れている部分の太さは、約 0.03 mm(30 µm)という信じられないほどの細さです。

対して、当院で使用する極細の鍼は 0.12 mm〜0.18 mm 程度です。蚊の針そのものよりは少しだけ太いですが、それでも髪の毛ほどの細さであり、「蚊の口回り全体(約 0.08 mm)」と比べても非常に近いサイズ感で作られています。

2.かゆくなる「液体」は一切入っていません(ここが一番の違いです!)

蚊の針や注射針のように、中に液体を通すための空洞はありません。中身の詰まった清潔で滑らかなステンレスの線です。かゆみや腫れの原因となる唾液や薬液などを体に入れることは一切ありませんので、治療後に蚊に刺されたようなかゆみが出ることはありません。

3.ギザギザのない、ツルツルの優しい表面

蚊の針のようなノコギリ状のギザギザはありません。医療用に極限まで滑らかに磨き上げられており、皮膚を傷つけずにスッと優しく入るため、痛みを感じにくくなっています。

参考文献

  • Mechanisms of mosquito bite insertion, fascicle size (approx. 30 µm), proboscis size (approx. 80 µm), and insertion vibration. (PMC)

  • Sialorphin in mosquito saliva and its antinociceptive effects on TRPV1 and TRPA1 receptors. (PMC)

  • Mechanisms of mosquito bite-induced pruritus, histamine, and IgE-related responses. (PMC)

  • Study on Japanese acupuncture needle diameters (0.12 mm, 0.16–0.18 mm), insertion methods, guide tubes, and solid core structure. (PMC)


④インスリン注射針と当院の鍼の違い

5

「糖尿病のインスリン注射の針は痛くないって聞くけれど、治療用の鍼(はり)と同じようなものですか?」

医療従事者の方から、このようなご質問をいただくことがあります。

インスリン注射の針は、毎日ご自身で刺しても痛くないように、日本の高度な医療技術で極限まで細く作られています。「痛みを少なくする」という点では共通していますが、実はそれぞれの針の「作られた目的」が違うため、構造がまったく異なります。

はじめに

太さはインスリン注射針と同じ「髪の毛レベルの極細」ですが、「液体を入れない」「組織を切り裂かない」という点で、当院の鍼はさらに優しい設計になっています。

注射特有のチクッとする違和感もありませんので、どうぞリラックスして治療をお受けくださいね。

インスリン注射針は「お薬を届ける」ための針です

インスリン注射針は、どんなに細くてもお薬を体の中に入れるための役割があります。太さは 0.18 mm 〜 0.25 mm ほどと極細ですが、次のような特徴があります。

1. ストローのような「空洞」がある

極細とはいえ、お薬を通すために中がストローのような空洞になっています。

2. 先端が「切り開く」形をしている

皮膚を確実に通り抜けるため、先端が斜めにスパッとカットされた「メスのような刃(ベベル形状)」になっています。

3. お薬(液体)が入る時の違和感がある

針自体の痛みは少なくても、お薬という液体が体の中に入っていくときに、組織が内側から押し広げられるため、どうしても特有の違和感やチクッとした感覚が出やすくなります。

当院の鍼は「体を優しく刺激する」ための鍼です

一方で、当院が治療で使っている鍼は、お薬を入れる必要がないため、さらに体への負担が少ない優しい設計になっています。

1. 中身が詰まった「細い金属の線」である

ストローのような空洞はなく、中身の詰まった極細の金属の線(実芯)です。太さはインスリン注射針とほぼ同じか、それよりもさらに細い 0.12 mm 〜 0.25 mm 程度です。

2. 先端が細胞を「優しくかき分ける」形をしている

細胞を切り裂く刃はありません。先端は松葉のように丸みを帯びており、細胞と細胞の隙間を優しくかき分けるように入っていくため、組織を傷つけません。

3. 液体を一切入れないから痛くない

お薬などの液体を一切入れません。純粋にツルツルに磨かれた細い金属がそっと入るだけですので、内側から押し広げられるような違和感や痛みは起こりません。

最後に

※「鍼=痛い、怖い」というイメージは、注射や蜂の針の記憶からくるものがほとんどです。目的も構造もまったく違う「優しく刺激するための鍼」ですので、どうぞリラックスしてお受けください。