顔面神経麻痺の講習に参加してきました
顔面神経麻痺の講習に参加してきました
本日はお休みをいただき、東京で開催された
顔面神経麻痺(顔面神経マヒ)の専門講習に参加してきました。
講師は、全国から顔面神経麻痺の患者さんが集まることで知られている
劉勇先生です。
長年にわたり顔面神経麻痺を中心に臨床を重ねてこられた先生の、
「現場で本当に使っている考え方」や「診かた」を、
間近で学ばせていただきました。
近年、日本の顔面神経麻痺診療ガイドラインにも
鍼灸が有効な治療の一つとして記載されるようになり、
それに伴って、当院にも顔面神経麻痺についてのご相談が
少しずつ増えてきています。
講習の具体的な内容や手技の詳細はここでは公表できませんが、
特に印象に残ったのは次のような視点です。
・発症してからの「時間」をどう評価し、治療計画に反映させるか
・麻痺そのものと、その後に残る「後遺症」とをどう見極めるか
・鍼灸・リハビリ・生活習慣の整え方を、どのように組み合わせていくか
いずれも、日々の臨床でそのまま役立つ「実践的なものさし」でした。
当院でもこれまで顔面神経麻痺の方を診させていただいていますが、
今回の学びを通して、
・発症初期から、どのタイミングで、どのように関わるか
・後遺症期のゴールをどう設定し、どのようなペースで通院いただくか
・不安を抱えている患者さんへ、どのような言葉で病態をお伝えするか
といった点を、さらに精度高く見直していけると感じています。
「どこに行けばいいのか分からない」という方へ
顔面神経麻痺を発症された方の多くが、
・「このまま本当に治るのか」
・「病院では『様子を見ましょう』と言われたけれど不安」
・「リハビリや鍼灸は、いつ・何から始めればいいのか分からない」
といったお悩みをお持ちです。
今回の講習で得た知見を、
宇都宮市という日常の生活圏のなかでしっかり活かせるよう、当院では
・病院での検査・診断結果を尊重したうえでの鍼灸ケア
・発症時期・麻痺の程度・生活背景に合わせた通院計画のご提案
・ご自宅でできるセルフケアや、日常生活での注意点のアドバイス
などを、丁寧にお伝えしていきたいと考えております。
「まずは話だけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。
顔面神経麻痺でお困りの方は、
ご相談だけでも結構ですので、どうぞ一度お問い合わせください。
今日の余談:久しぶりの山手線に乗って
講習のために久しぶりに山手線に乗ったのですが、バージョンアップしていて、
「同じ路線でも、少しずつ改良され続けているんだな」と感じました。
鍼や手技療法、整体、高周波機器など、
当院がすでに持っている道具も同じだと思います。
大切なのは、道具そのものよりも、
「どう使えば、目の前の患者さんにとって一番プラスになるのか」
を常に考え、学び続けること。
今日の学びをしっかり宇都宮市に持ち帰り、
今ある技術と機器を最大限に生かした施術を、
また明日から一人ひとりの患者さんに提供してまいります。