【美容鍼・鍼施術の前後の過ごし方】


まずお伝えしたいのは、施術の前後も基本的には普段どおりで大丈夫ということです。


ただし、赤み・内出血・ふらつき・だるさなどをできるだけ減らすため、いくつか気をつけていただきたい点があります。


「これをすると美容効果が大きく上がる」と断言できるほど強い研究は現状多くありませんが、安全に受けていただくための大切なポイントとしてご案内します。


【施術前のお願い】


強い空腹や脱水、寝不足、強い疲労の状態は、できれば避けてください。

お腹がすきすぎていたり、水分が足りなかったり、寝不足や強い疲れがあると、まれに施術のあとに、めまい、ふらつき、気分不良が出やすくなるためです。

たくさん食べる必要はないので、軽く食べ、普段どおり水分をとってお越しください。


日焼け対策や保湿をしてご来院ください。

来院までに紫外線・乾燥から肌を守る意味があり、日焼け止めは光老化予防、保湿は肌のうるおいとバリア機能を支える方向に働くためです。

日焼け止めの使用や、帽子・サングラスでのUV対策をおすすめします。


メイクは、落としてご来院いただくとスムーズです。

当院では、施術時間をできるだけしっかり確保するため、可能な範囲でご来院時はお顔のメイクをせずにお越しいただくことをお願いしております。

鍼をする部分を院内で拭き取ることもできますが、その分お時間がかかってしまうため、できるだけメイクなしの状態でのご来院にご協力いただけますと助かります。

外出先からのご来院は、メイクをしたままでも大丈夫です。

お仕事帰りや外出先からお越しの場合は、無理のない形でそのままご来院ください。
可能であれば薄め、または落としやすい状態がスムーズです。


お薬やサプリメントを使用中の方は、事前にお知らせください。

特に血液をサラサラにする薬、出血しやすくなる可能性のある薬やサプリメントは、内出血や小さな出血が出やすくなることがあります。

適切な部位と深さを守れば重い出血はかなりまれとされています。

名前がわからない場合は、お薬手帳や写真を見せていただくだけでも結構です。


体調が悪いときは、無理をしないことが大切です。

発熱、強いだるさ、化膿、傷、強い日焼け、明らかな炎症がある部分は刺激に弱くなるため、その部位を避けたり内容を調整することがあります。

・カフェインやアルコールは控えめに

→血行が促進されすぎると、人によりめまいやのぼせの原因になることがあります。

さらに詳しく

  • 美容鍼を受ける前は、アルコールはできるだけ控えていただくことをおすすめしています。
    また、カフェインも摂りすぎないようにしていただくと安心です。

    お酒を飲んだあとや、コーヒー・エナジードリンクなどを多く飲んだあとには、体質やその日の体調によって、顔のほてりのぼせ動悸気分の悪さが出やすくなることがあります。

    とくにアルコールは、顔が赤くなりやすい方や、のぼせやすい方では、体調に影響が出ることがあります。
    カフェインについても、すべての方に当てはまるわけではありませんが、緊張しやすい方や刺激に敏感な方では、ほてりやドキドキ感につながることがあります。

    そのため、当院では安心して施術を受けていただくために、次のような状態でのご来院をおすすめしています。

    ご来院前のおすすめ

    • アルコールは当日はできるだけ控える

    • カフェインは施術前は控えめにする

    • 空腹を避け、軽くお食事をしておく

    • 水分をとって、無理のない体調で来院する

    また、寝不足やお疲れが強い日、体調がすぐれない日も、いつもよりのぼせやふらつきを感じやすいことがあります。

    このような方は、少しご注意ください

    • お酒を飲むと顔が赤くなりやすい方

    • コーヒーなどで動悸が出やすい方

    • もともとのぼせやすい方

    • 緊張すると気分が悪くなりやすい方

    ご不安なことがある場合は、どうぞ無理をなさらず、事前にご相談ください。
    その日の体調に合わせて、なるべく安心して施術を受けていただけるよう対応いたします。

【施術後の過ごし方】

施術後は普段どおりに過ごしていただいて大丈夫なことが多いですが、鍼をした部分は小さいながら刺激直後なので、その日は少しやさしく扱ってください。


施術部位は、強くこすらないようにしてください。

ゴシゴシ洗う、強く押す、何度も触る、強いマッサージを重ねる、といったことは当日控えめが安心です。


メイクは、赤み・出血が落ち着いてから(施術後30分から数時間あけるのがおすすめです)

直後にメイクをすると、こする刺激が加わりやすく、赤みや小さな出血が長引く可能性があるためです。

「何分後なら絶対に大丈夫」とは言えませんが、少なくとも直後は避け、すぐに強くこするようなメイクは避けたほうが安全です。

できれば30分〜数時間あけてやさしく薄めに行うのが安心です。

より慎重に考える場合は翌朝からがさらに安心です。


スキンケアは、当日は刺激の少ないものを中心にしてください。

施術後は肌が敏感になっている可能性があります。

保湿はおすすめですが、スクラブ、ピーリング、レチノール、AHA、BHAなど刺激の強いものは当日お休みが無難です。


紫外線は、当日はできるだけ強く浴びすぎないようにしてください。

施術後の肌に強い紫外線刺激が重なると、赤みや刺激感が出やすくなる可能性があるためです。

帽子、日傘、マスクなどで守る方法も役立ちます。

日焼け止めは、強くこすらずやさしくつけてください。


激しい運動、サウナ、熱い長風呂、大量の飲酒は、当日は控えめが安心です。

体が温まりすぎると、赤み・ほてり・内出血が目立ちやすくなることがあるためです。

絶対禁止ではありませんが、当日はゆったり過ごすことをおすすめします。


水分は、普段どおり無理のない範囲でとってください。

デトックス目的で大量に飲むというより、体調管理やふらつき予防のためです。

無理にたくさん飲む必要はありません。

さらに詳しく

  • 施術後の水分補給について、よくご質問をいただきますので、わかりやすくご説明します。

     

    結論は、

    施術後の水分補給はおすすめですが、必須ではありません。

     

    「飲まなかったから施術効果がなくなる」ということはありませんので、ご安心ください。

    当院では、エビデンスと生理学的な観点に基づき、以下のようにご案内しています。

     

    ■ 施術後 水分補給の理由

    施術(鍼・美容鍼・手技療法・整体など)のあとには、

    ・自律神経の変化

    ・血流・循環の変化

    ・軽い発汗やリラックス反応

    が起こることがあります。

     

    そのため、

    ・脱水予防

    ・循環のサポート

    ・体調の安定維持

    という意味で、水分補給は理にかなった習慣です。

     

    ※なお、「水を飲むと施術効果が高まる」「毒素が排出される」といった表現については、現時点でははっきり示されていません。当院では誇張した説明は避けてお話していきます。

     

    ■ どれくらい飲めばいいですか?

    特別に大量に飲む必要はありません。

    目安としては、

    ・コップ1杯程度を

    ・数回に分けて

    ・ゆっくり飲む

    このくらいで十分です。

     

    ・のどが渇いて欲していれば飲む

    ・欲しくなければ無理に飲まない

    という自然な感覚を優先してください。

     

    からだに負担にならないよう、少しずつ・こまめに飲んで下さい。

     

    ■ 1日の水分量の目安

    施術後に限らず、日常の健康管理として、

     

    体重 × 30〜40ml/日

     

    を目安に水分摂取を意識するとよいとされています。

    (例:体重50kg → 約1.5〜2.0L)

     

    ※食事中の水分も含みます。

     

     

    ■ 施術後すぐの飲み物の種類

    施術直後は、次のものがおすすめです。

    ・水

    ・白湯

     

    できれば控えていただきたいもの:

    ・濃いコーヒー

    ・エナジードリンク

    ・アルコール

    利尿作用が強く、かえって水分を失いやすくなるため、施術直後はできれば控えてください。

     

    ■ 水分よりも大切な「施術後の過ごし方」

    施術後の体調管理としては、水分補給以上に次の点が重要です。

    ・十分な休息をとる:施術当日は、できるだけゆっくり過ごす

    ・当日の飲酒は控える:施術当日の飲酒はできれば避ける

    ・激しい運動は避ける:直後の激しいトレーニングや長風呂は控える

    ・消化にやさしい食事をとる:極端な食事制限や暴飲暴食を避ける

    体が回復モードに入りやすい時間帯ですので、無理をしないことが最も効果的です。

     

    ■ 注意が必要な方

    以下に該当する方は、一般的な目安よりも医師の指示を優先してください。

    ・腎臓疾患

    ・心疾患

    ・水分制限のある持病をお持ちの方

     

    ■ まとめ

    ・施術後の水分補給は おすすめですが必須ではありません

    ・少量をこまめにで十分です

    ・飲まなくても施術効果が無駄になることはありません

    ・日常的な水分補給習慣のほうが重要です

  • 美容鍼と飲酒の関係

    お酒を飲むとどうなるのか?

    ①肌が乾燥しやすくなる

      お酒を飲むと体の水分が失われやすくなり、肌が乾燥することがあります。

    ②顔がむくみやすくなる

      アルコールは血流に影響を与えるため、一時的に顔がむくむことがあります。

    ③施術の効果が弱まる可能性がある

      美容鍼・鍼は血流を良くし、肌を活性化しますが、飲酒によりその効果が乱れることがあります。

    効果を保つためにできること

    ①施術後すぐの飲酒を控える

      美容鍼の効果を最大限保つためには、施術後6時間ほどアルコールを控えることをおすすめします。

    ②お酒を飲む際の工夫

     ・お酒と一緒に水をたくさん飲み、体や肌への負担を軽減する。

     ・ビタミンを補うためにフルーツや野菜ジュースを摂取する。

    ③むくみが気になる場合のケア

      冷たいタオルを顔に当てることで、むくみが和らぎます。

    宴会で飲酒される場合も、上記のポイントを参考にしていただくと、施術後の良い状態を保ちやすくなります。

【施術後の反応について】


施術後に、軽い赤み、少量の出血、内出血、眠気、だるさ、ふらつき、軽い吐き気などが出ることがあります。

皮膚への小さな刺激や自律神経の反応が関係すると考えられており、多くは一時的で自然に落ち着きます。

小さなあざが出た場合も、強く揉まないことが大切です。
気になる場合は、当日はやさしく冷やして様子をみてください。


【このようなときはご連絡ください】


次の症状がある場合は、早めにご連絡ください。
・赤みや腫れがどんどん強くなる
・熱をもっている
・膿が出る
・強い痛みが続く
・出血がなかなか止まらない
・あざが急に大きくなる
強い違和感がある場合は、我慢せず早めにご相談ください。


【まとめ】

美容鍼や鍼施術の前後で大切なのは、無理をしないこと、清潔を保つこと、刺激を重ねすぎないことです。

施術前は、空腹や脱水を避け、体調やお薬のことを伝えていただくことが大切です。

施術後は、こすらない、温めすぎない、刺激の強いケアを重ねない、異常があれば早めに相談する、という形が現時点安全性に沿った考え方です。(2026年3月)

【参考文献】

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