鍼灸・整骨で患者様の多い腱の痛み
腱は、骨格と関節を動かす骨格筋と骨を繋ぐための組織で、骨と骨を直接つなぐ場合は靭帯と呼びます。
鍼灸院・整骨院は、膝や肩などの腱や靭帯を傷めた患者様の来院が多いことが特徴。
運動器(肩や膝など)の痛みや不調のある方が多く来院されます。
運動器とは
体を支える、動かす組織の集まりです。
・体を支える骨
・体の動きを可能にする関節(骨の繋ぎ目)
・骨や関節に付着する、筋肉(骨格筋)、腱、靭帯で構成されます。
靭帯は、骨と骨を直接繋ぐ組織です。筋肉を介さずに骨の位置を安定させます。
腱は、骨格筋と骨を繋ぐ組織です。骨格筋は、骨格(骨)を動かす筋肉の総称です。
骨格筋が動く事で、骨の位置を変化させます。
硬くなることで痛みや違和感などの症状が出る
一般に、筋肉が硬くなる事が基盤にあります。
硬くなるとは、弾力性の低下、柔軟性の低下の事です。
使い過ぎる、疲労、年齢などが関与しています。
腱が痛むのは傷害と障害の二つに分類
腱の痛みは、傷害と障害の2つに大きく分かれます。
傷害とは、ケガなど腱の線維が傷ついた状態です。
強靭な腱の力を越えた力が加わり発症します。
腱の力を越えて、ひっぱられる。衝突などで、圧迫される。急に力を入れるなどです。
障害とは、腱の走行する通路で、何等かの刺激で炎症した状態です。
障害はさらに、腱の付く場所の炎症、通過する場所の炎症の2つに大きく分かれます。
腱が骨に付く場所の炎症
何らかの原因で、筋肉が緊張し、骨の付着部分をひっぱり炎症が生じます。
これには、テニス肘、膝蓋靭帯炎、オスグット氏病、足底筋膜炎、アキレス腱付着部炎、腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎などがあります。
腱が通過する場所の炎症
何らかの原因(機械的刺激)で、腱の通過する場所で摩擦が増えて炎症が生じます。
これには腱鞘炎(狭窄性腱鞘炎、バネ指)などがあります。